宇都宮の皆さんにもこの文化をもっと知っていただきたい

久間きゅうま 綾佳あやかさん(中川染工場 勤務)

所在地
宇都宮市在住
Uターン(宮染め修行)

元々、手のかかったものづくりに興味があって東京の大学で染め物を学び、昨年春から宇都宮の中川染工場で働いています。ここでしか出せない色合いや風合いを求めて日本各地だけでなく外国からも依頼が来ているのを目の当たりにして、この工場でものづくりに携われることを誇りに思っています。宮染めの手ぬぐいは、とても使い勝手が良いのが特長です。全ての工程に人の手が入り、丁寧に作り上げる「注染」という伝統的な技法は、機械での大量印刷と違って使い込むほどに手触りや色合いが柔らかくなっていきます。折ればハンカチほど、広げればタオルほどのサイズになって、かさばらず、おしゃれなデザインも増えています。宇都宮の皆さんにもこの文化をもっと知っていただき、ぜひ、一度手に取ってほしいと思います。

宮染めの始まりは、江戸末期の頃。昭和戦前の最盛期には、市内の田川沿いに30~40軒の染物屋が軒を並べていましたが、今では3軒になっています。田川沿いに定着した宇都宮の染めの伝統を総称して「宮染め」と呼ぶようになりました。

宇都宮の「イイトコロ」をひと言でまとめると

宇都宮の伝統的な染物、「宮染め」。「注染」という技法で手ぬぐいや浴衣の製作をしています。日本各地だけでなく外国からも依頼が来ているのを目の当たりにして、この工場でものづくりに携われることを誇りに思っています。

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