華やかで活気のある街「高校時代から憧れて通っていた、ファッションの街」

野口 亜樹さん
(セレクトショップ
「URBAN CONCEPT STORE & RESORT」)

学生時代からファッションに興味を持ち、セレクトショップ勤務などでの経験を活かして、ファッションや生活雑貨などのセレクトショップ「URBAN CONCEPT STORE & RESORT」を経営している。

所在地
茨城県筑西市出身・宇都宮在住
茨城 Iターン 引っ越し 宇都宮

ダブルプレイスの仕方

 筑西市出身で、東京の大学でファッションビジネスを勉強。 その後東京で働いていたが震災をきっかけに帰郷し、その後高校時代に買い物や遊びでよく訪れた宇都宮市でセレクトショップに勤務。2016年に独立してショップを経営。

  • ファッションに憧れて進路を決定

    野口さんの故郷は、茨城県筑西市。「私が住んでいた当時は下館市でした。当時の人口は約6万人で、宇都宮市よりずっと小さい市でした。家の近くは農地が多く、のんびりした雰囲気。そういうのどかさも好きでした」とにっこりする。
    子供の頃からファッションに興味を持っていた野口さんは、中学を卒業すると栃木県足利市の高校へ進学した。「その頃の夢は、バイヤー。服飾を学べる学校に入りたくて、足利に通いました。卒業すると、今度は東京の文化学園大学で4年間ファッションビジネスの勉強をしました」夢に向って、着々と進んでいった。

    野口さんが「楽しい」「すてき」と感じたものが詰まった、セレクトショップ「URBAN CONCEPT STORE & RESORT」店内。

  • 宇都宮市に通った高校時代

    高校時代は、よく宇都宮市に遊びに来ていた野口さん。当時は中心部に109があり、オリオン通りにもセレクトショップが何軒も営業していて、何時間いても飽きなかったそうだ。「いつ行っても人がたくさんいて、活気があって。下館は小さい街ですから、ファッション関係のお店も多くなかったんです。だから宇都宮は大好きでした」
    いまは109が撤退し、公共のイベント広場「オリオンスクエア」に変わった。ファッション関係の店も少なくなり、代わりに飲食店が増えている。野口さんは、学生時代の宇都宮を懐かしく振り返りながら「ファッション好きとしては、さびしいですね。でも、だから私たちががんばって、また宇都宮のファッションを盛り上げたいと思っているんです」近年、若い人がブティックやセレクトショップなどのファッション関係のお店を持つようになっている。宇都宮のファッションシーンが徐々に大きくなっている。野口さんの店も、そうした中で注目されつつあるようだ。

  • 宇都宮で自分の店をオープン

    大学卒業後も東京に住んで、販売店に勤務していた野口さんだったが、東日本大震災を期に帰郷する。小さい頃からかわいがってくれていた祖母が、1人で住んでいるのを心配してのことだった。そして、高校時代に憧れだった宇都宮で仕事を探した。
    「宇都宮のインポート系のセレクトショップに3年勤務して、いろいろなことを覚えました。今の私の基礎になっていると思います。宇都宮で仕事のことや人とのつながりなど、貴重なことをたくさん得られました」
    その後、別のセレクトショップに勤めてから、2016年10月15日に「 URBAN CONCEPT STORE & RESORT」をオープンした。この間にパートナーとの出会いもあり、二人の間に嬉多(うた)ちゃんという女の子が生まれたばかりだ。
    「まだ2か月(注:取材当時)だから、目が離せないんです。お店に連れてきて、仕事の合間にあやしています」と目を細める野口さん。嬉多ちゃんはきっとお客様にもかわいがられているのだろう。

    海外へ買い付けにいったり、親しい作家さんにオーダーして作ってもらったりした商品の他に、店のブランドの服も多数並べている。どれも野口さんのオリジナルデザインだ。

  • ライフスタイルを提案する店に

    店の場所は、宇都宮市中心部のほぼ真ん中、二荒山神社や宇都宮PARCOに近いテナントビルの2階にある。階段をのぼって店内に入ると、野口さんが自分の目で選んだ服や生活雑貨などが、明るい雰囲気の中にならんでいる。アロマオイルやハンドクリーム、紅茶、絵やCDなど多岐にわたる商品構成だが、全体がうまく溶け合って独自の雰囲気を醸しているのは、野口さんのコーディネート力だ。
    「私のブランド商品もあるんですよ」服の陳列を調えながら、タグを見せてくれた。若い人だけでなく、年配の方でも好みそうなものも少なくない。野口さんがデザインし、それを工場で作ってもらっているという。
    「服だけでなく、ライフスタイル全体を提案する店にしたかったんです。今後は、飲食もやっていけたらいいな、と考えています。カフェ&ショップで、来る人が気持ち良く過ごせる店にするのが、夢です」

  • 今は仕事と育児に全力投球

    野口さんは音楽も大好きで、学生時代からクラブでDJをやっていた。決まったクラブもあったそうだから本格的だ。「宇都宮でも、お店を開く前はあちこちでDJをしていました」とにこにこしながら教えてくれた。「音楽のお店が多いのも、宇都宮の良さだと思います」ファッションや音楽など、若者が楽しめるシーンが宇都宮には少なくないという。
    お店を開いてすぐに子供もできたので、今はDJは封印。仕事と育児に全力投球の日々を送る野口さんだが、生活を楽しむ気持ちがセレクトショップの個性にもなっているようだ。

    「ハワイのイメージが好き。いつか、ハワイイメージの店も出したいですね」と夢を語る野口さん。腕の中では嬉多ちゃんがすやすや。

宇都宮の「イイトコロ」をひと言でまとめると

やりたいことを実現させられる街です。
仕事も遊びも楽しめ、人との交流も生まれます。

100年先も誇れるまちを、みんなで。 宇都宮プライド