小森 裕子さん(タウン情報誌編集長)
宇都宮市にある新聞販売店「坂田新聞店」が編集・発行するフリーペーパー「TonTon」編集長。宇都宮を中心に栃木県内を取材し、街の魅力を発信している。
- 所在地
- 市外出身、宇都宮在住
宇都宮市にある新聞販売店「坂田新聞店」が編集・発行するフリーペーパー「TonTon」編集長。宇都宮を中心に栃木県内を取材し、街の魅力を発信している。
宇都宮市の新聞販売店「坂田新聞店」が編集・発行する街の情報を集めたフリーペーパー「TontTon」編集長を務める小森さん。編集者として宇都宮はもちろん栃木県内を取材で飛び回り、街の魅力的な情報を発信している。
「TonTon」編集長として栃木県内を取材で飛び回る小森さん。宇都宮市内の飲食店店主を中心に知り合いも多く、人と人をつなげる役割としても重要な人物。
宇都宮を中心に栃木県内のさまざまな情報を発信するフリーペーパー「TonTon」。自宅に届く「TonTon」を読んだことのある人も多いのでは。
進学を機に上京。卒業後いくつかの職を経験し、前職の出版社に就職した。編集者として多忙を極める日々。30歳を機に「環境を変えたい」と6年間務めた会社を退職することを決意した。「次に何をやるかなんて決めていませんでした。そんなときたまたま共通の知人を通じて当時のTonTon編集部の人と知り合ったんです。その人に栃木に戻って仕事しない?と誘われて。本当は東京で次の職を探そうと思っていました。でもいつまでも返事を延ばすわけにもいかず、あれよあれよと宇都宮に戻ることになったんです」
宇都宮に戻ってきたのは2010年3月。夜10時には静まり返る宇都宮の街を見て、東京に戻りたいという気持ちになったことを今でも鮮明に覚えているそうだ。しかし取材で魅力的な人や素敵なお店に出会うようになると、栃木県には東京にはない面白さがあると分かったという。「私が10代の頃は“東京では”がおしゃれでした。当時はインターネットもここまで発展していなかったし、何より自分が幼すぎて地元の魅力に気付けなかったんですね」
取材を通じて感じた宇都宮の魅力を、小森さんはこう語る。「人と人の距離が近いこと。東京のお店では1日で何百人ものお客さんが来ますが、宇都宮はすぐに店主と顔見知りになれます。だからお客さんは“知らない人のお店よりも知っている人のお店で買いたい”、店主は“一人ひとりのお客様に向けていいものを作ろう”という好循環を生んでいると思います」
身近に当たり前のようにある豊かな自然環境、近隣市町へのアクセスの良さも宇都宮の魅力だと感じている。「編集の仕事を通じて分かったこともありますが、この仕事をしていなくても分かる魅力がたくさんある街。もっと多くの人に住んでもらって、街の魅力に気付いてほしいです」
「TonTon」編集室。今は2人で編集業務をこなしている。
“東京”だけが全てじゃないと感じさせてくれる街。
人と人との距離の近さ、そこから伝わる情熱が楽しい街です。