中学生の時に宇都宮市出身の世界的ジャズ奏者の渡辺貞夫さんと共演したことをきっかけに、現在は、プロとして宇都宮を拠点に東京などでも演奏をしています。東京のお客さんは演奏技術や難しい曲を演奏することに関心が強いように感じますが、宇都宮のお客さんは純粋に音楽を楽しんでいて、とても温かい感じがします。演奏者も、お互いみんなでより良い音楽を作っていこうという雰囲気が強いと思います。東京から来た演奏仲間にも、環境の良さを羨ましがられるんですよ。年内には、宇都宮をテーマにしたオリジナル曲を収録したCDもリリースしますし、これからは私が「ジャズのまち宇都宮」をもっと盛り上げていきたいと思います。

櫻井さんが高校時代に在籍した「うつのみやジュニアジャズオーケストラ」。時間のあるときは、直接、指導に訪れます。「若い世代にジャズを広めていくのも私の役目だと思います」と話します。