石川 資弘さん (レストラン経営)
宇都宮でバスク料理を中心としたフレンチレストラン「クーリ・ルージュ」を経営している。
- 所在地
- 宇都宮出身・在住
宇都宮でバスク料理を中心としたフレンチレストラン「クーリ・ルージュ」を経営している。
のどかな風景が広がる宇都宮北部、道の駅うつのみやろまんちっく村のほど近く。白い壁と赤い屋根が印象的なレストランがある。2011年にオープンしたフランス料理の店「クーリ・ルージュ」はフランスのバスク地方の料理をメインに出すレストランだ。「フランス料理と言ってもかしこまったものではなく、家庭料理なんです」と話すオーナーの石川さん。
高校まで宇都宮で過ごした石川さん。アルバイト先の上司が作る料理に感動し、食の道を選択。東京の専門学校で学んだ後、25歳で渡仏。そこで出会ったのがバスク料理だった。ピレネー山脈のふもとに広がる、独自の文化を持つバスク地方の店に修業に入った石川さんは、肉や野菜、ワイン、チーズまで自給自足で作る生活の中で料理を覚えていった。
宇都宮の豊かな自然に育まれた自然の恵みを収穫し、それを料理に使う。
西荻窪にあった最初の「クーリ・ルージュ」店内の様子。
30歳で日本に戻り、東京・西荻窪にフレンチレストランを開店。当初は普通のフレンチだったが、より親しみやすい料理を目指してバスク料理を取り入れ、ファンを増やしていった。やがて、より生活に根ざした生き方がしたいと宇都宮に帰郷。自然の中で可能な限り食材も自分で作るスタイルの、現在の店をオープンした。
石川さんは宇都宮のすばらしさについて「自然環境の豊かさ」を挙げる。「農家の方々と一緒に宇都宮の自然の味わいを生かせる食文化を作りたい」玄米を焙煎して作った「黒麺」という商品を開発、県内外だけでなく海外でも評判になりつつある。もちろん原料はほとんどが県産品だ。さらに栃木県のクラウドファンディング(多くの人たちから資金を調達する方法)を活用し、国産白カビ生ハムを生産している。「今、これを大谷の石室で熟成させる方法を模索しています。もうすぐ実現の目処が立ちそうなんですよ」と笑顔を見せる。
店で使う肉も自分の手でさばいて加工していく。
「豊かな自然を活用し、新しい食文化を発信して、宇都宮の魅力を作りたい」と話す石川さん。東京や世界を見たからこそ創り出せる宇都宮の新たな顔がここにある。
大谷の魅力を発信するイベントにも協力し、料理を提供。宇都宮の豊かな自然を活用し、新しい食文化を発信することで宇都宮の魅力を作っていきたいと語る。
大谷をはじめ魅力的な場所が多く、恵まれた自然環境と日々の生活を自然に融け合わせることができる街です。