篠崎 崇博さん(花屋代表・群雀プロジェクト代表)
花賣所「松のや」を経営する傍ら、宇都宮市雀宮駅周辺地区を盛り上げるべく活動する地域団体「群雀プロジェクト」代表を務める。
- 所在地
- 宇都宮市出身・在住
花賣所「松のや」を経営する傍ら、宇都宮市雀宮駅周辺地区を盛り上げるべく活動する地域団体「群雀プロジェクト」代表を務める。
街の再開発が進むJR雀宮駅周辺地区。雀の群れのように人々が集い、さえずり合う街を目指して地域住民が一体となり、地域活性化に取り組む「群雀プロジェクト」が活動している。代表を務める篠崎さんは生まれも育ちも雀宮。「以前はにぎやかな街でしたが、時代の流れとともに人も減り、人が集まりにくい場所になってしまった。僕たちの取り組みを通じて、人が集まる場所を作り、少しずつでも雀宮地区を元気にしていきたいんです」
「夜祭」ポスターにも描かれている雀宮歯科医院前のシンボルツリーの前で「群雀プロジェクト」の皆さん。前列左から長谷川さん、篠崎裕子さん、篠崎崇博さん、後列左から鈴木さん、増子さん、浪花さん。
「夜祭」開催風景。一帯に縁日が並び、ライブも開催される。
篠崎さんは夫婦で花屋「松のや」を営む。もともとマルシェが好きだった妻・裕子さんが少しでも街の活性化につながれば、と店でイベントを開くように。この取り組みに共感し、ともに活動するようになったのが、同じく雀宮に事務所を構える長谷川拓也建築デザインの長谷川さん、浪花さん、天空すまい工房の増子さん、FRONT DESIGNの鈴木さんだった。「街づくりにおいては短期的な取り組みはもちろんですが、子どもから年配の人まで幅広い人が長期的に関わることが大切。松のやの取り組みは地域に根ざし、地域の文化になっていく。そういう可能性を感じたんです」と口をそろえる。
長谷川さん、増子さん、鈴木さんは県外出身。宇都宮の居心地の良さ、都心へのアクセスの良さ、仕事における可能性…それぞれの理由で宇都宮に住むことを決めた。地域に長く住み、愛着を持つ人。他所から宇都宮に来て、好感を持った人。その二者が混じりあうことで、新たな街の魅力が生まれる。
「夜祭」開催風景。一帯に縁日が並び、ライブも開催される。
夜になると雰囲気も一変。キャンドルの灯りが点され、ロマンチックな雰囲気に。
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4月には「夜祭」というイベントが国道4号からJR雀宮西口を結ぶ県道沿いにある雀宮歯科医院前広場で開催される。活動に賛同し、協力してくれる人も増えてきた。「一日中ライブが行われていて、おいしいものやワークショップを楽しみながらのんびり過ごしてもらえるイベントです。夜は雀宮駅から会場までキャンドルも点灯します。なかなか見られない光景だと思うので、ぜひ遊びに来てほしいですね」と熱を込めて語ってくれた。
栃木県の中心にある宇都宮は人が集まってくる街で、情報も発信しやすい街。新しい取り組みが実を結びつつある実感があります。