“1人じゃない”が感じられる温かい街「人と人を絆でつないで和が広がる場所にしたい」

トーマス あす子さん
(ギャラリー経営)

宇都宮市役所のすぐ近くにある築80年の古民家で「ギャラリー~HANNA~絆和」を営んでいる。

所在地
宇都宮市在住
転居、打ち合わせ・買い付け

ダブルプレイスの仕方

国内外の作家に会うため、東京などの県外に出かけることが多い。

  • 築80年の古民家との運命の出逢い

    中心市街地からほど近くにありながら、街の喧騒も感じさせない静かな住宅街の一角。アニメ映画監督の宮崎駿氏が幼少期を過ごした家として話題となったこともある築80年の古民家が佇む。この住まいの一角で、トーマスあす子さんはギャラリーを営んでいる。
    この家との出逢いはまったくの偶然だった。「古い家に住みたいね、と漠然と主人と話していたんです。たまたま宇都宮の知人から紹介されたのがこの家でした」ちょうど務めていたギャラリーを辞め、次に何をしようか迷っていた時だった。「家主さんから文化的に活用して欲しいと要望があって」やるだけやってみよう、そんな気持ちでギャラリーをオープンした。「あのタイミングでなければここに住んでいないかったかも。運命に導かれたと感じています」

    自宅の一角をギャラリーとして開放。開放的な古き良き日本家屋にさまざまな作品が展示される。

  • 雰囲気が異なる小部屋にも作品を展示。

    「仕事のときは和装が多い」というトーマスさん。縁側で庭を眺めながらゆったりとした時間を過ごす。

    住まうからこそ分かった
    宇都宮の「日常」に隠れた魅力

    国内外の作家に会うため東京などの県外に出向くことも多い中、宇都宮には都内にも観光地にもない、ここならではの良さがあると感じるようになったという。「“背伸びしない”良さというか、日常の生活の中で楽しめるものが身近にたくさんあるんです。周りの人たちも気さくな人が多くて、人と人とのほどよいつながりがあるので住みやすいです。孤独にならないんですよね」

  • 宇都宮“らしい”ギャラリーを目指して

    「私の仕事は作家さんとお客さんの心をつなぐこと。たまたまここを訪れた人に、私が作家の思いや作品の良さを伝えたり、作家さんと直接交流したりすることで刺激を受けてもらいたい。宇都宮“らしい”ギャラリーの形を模索しながら、たくさんの絆を結んでいきたいと思っています」ギャラリーの2Fでは「茶道サロン」や「金繕い教室」など地域の人が楽しめる教室を開催したり、レンタルスペースとして貸し出すこともある。大好きなギャラリーの仕事を通して結ばれていく“絆”、トーマスさんを中心にここ宇都宮から人の“和”はこれからも広がっていくことだろう。

    ギャラリー入口。藍色の暖簾が開廊の目印。

    庭から望む自宅外観。街中にありながら喧騒から離れ、静かな時間が流れていく。

宇都宮の「イイトコロ」をひと言でまとめると

何気ない日常生活が楽しいことこそが宇都宮の魅力。気さくな人が多くて住みやすいのが何よりいいところです。

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