東京の百貨店で働いていたが、結婚を機に夫の実家のある宇都宮に。出産後も6年間ほど東京まで通勤していた。「通勤は約1時間と負担もなく、会社が育児制度を整備してくれて。保育園のお迎えや預かりをしてくれる宇都宮市のファミリーサポートも利用しました。だから続けられたんです。
“小さなお客様”と笑顔で触れ合う山口さん。
厳選したアイテムだけでなくこの笑顔に惹かれる人が多いのも納得。
子どもが小学校1年生の年、百貨店を辞め現在の店をオープン。「漠然と何かしたいと思ったとき、いろいろな縁がつながって今日に至る、という感じなんです。店舗デザインをしてくれる人はいないかな?というとすぐに紹介してもらえたり」情報に対するアンテナが高く、人と人の距離感が近いのも宇都宮の魅力だという。
今も週1回から月1回は買い付けなどやプライベートで東京に足を運ぶ。「子どもを一緒に連れて行くことも。東京のスピードや大きさ、空気を感じることも大切かなと」仕事や生活に気軽に東京の“風”を入れられるのも宇都宮の良さだと話す。
東京の買い付け風景。子どもと一緒に行ったときは意見を聞きながら選ぶこともあるという。
明るい色使いが印象的な店内にはかわいらしいアイテムがずらり。
宇都宮に住んでみて「子育てしやすい街」だと感じたという。「子どもに声をかけてくれたり、とにかく人がやさしい。親としてもホッとするし、子どもがコミュニティを学ぶいい機会にもなっています」と山口さんは続ける。「宇都宮って身近なところに面白いモノ・コトがあるんです。娘が今一番はまっているのがすぐ近くの「スズメレコード」のギター教室です。
「大人も子どももみんながリラックスして宇都宮の街歩きを楽しめるお手伝いができたら」住まうのが楽しく、人のつながりが広がる宇都宮。山口さんの笑顔は“宇都宮愛”にあふれていた。
もみじ通りのイベント「あ、もみじずき」には毎回多くの人が足を運ぶ。
自然が近いのに東京へのアクセスも抜群。人が温かくて、環境にも恵まれていてすごく子育てもしやすい街です。