岡崎 理恵さん(主婦)
ご主人の転勤に伴い宇都宮市に移住。
現在では、「愉快ライター(市民ライター)」、民生委員・児童委員などさまざまな地域活動を通し、宇都宮市の魅力を発信している。
- 所在地
- 宇都宮在住
ご主人の転勤に伴い宇都宮市に移住。
現在では、「愉快ライター(市民ライター)」、民生委員・児童委員などさまざまな地域活動を通し、宇都宮市の魅力を発信している。
映画「キスできる餃子」ロケ中の様子。岡崎さんはエキストラとして出演。
岡崎さんは香川県高松市出身。高校卒業後、音大進学を機に上京。卒業後は地元に戻り、音楽教室の講師として日々を送っていた。平成3年にご主人の転勤により宇都宮市に移住。子育ての傍ら、塾講師、学校のPTA役員や読み聞かせのボランティアスタッフ、自治会長など数多くの地域活動をこなし、その豊富な経験から、ついには地区の街づくり関係団体の事務局長に就任することに。「黙ってはいられない性格なんですよ。ここはおかしいんじゃないって思ったら、自分でできることは自分で、自分でできないことは行政や専門機関に申し出て、解決してもらえるようお願いすることもあります(笑)」これは、宇都宮という街を愛していることの裏返しでもある。移住して数年しか経っていない岡崎さんは、市役所や街づくりに詳しい大学教授のもとへ勉強に行くなど、よりよい街づくりを目指し、地域活動に没頭。街を愛するその思いは、自分が暮らす地域から宇都宮の街全体へと視野を広め、やがて岡崎さん自身の生きがいへとつながっていくのだった。
市政ラジオ番組に宇都宮を盛り上げる人としてゲスト出演し、宇都宮の魅力をPRした。
宇都宮が舞台となり、平成30年に公開された「キスできる餃子」。多くの地元市民がエキストラで参加しているこの映画にも、もちろん岡崎さんの姿があった。地域創生ムービーの第2弾として宇都宮での制作が決定されたことを知り、迷わずエキストラ募集に応募した岡崎さん。これを機に、宇都宮餃子会の事務局長や餃子店の店主とも交流をもてただけでなく、今まで以上に餃子をよく食べるようになったとか。「長時間に及んだ撮影のワンシーンで、みなさんと一緒に野外で食べた餃子が、とにかくおいしくて…。地元にはこんないいもの、おいしいものがあるんだって実感したんです。全国的にもすっかり有名になった餃子だけでなく、宇都宮ならではの魅力をもっと地元の人に伝えたくなりました」。こうした思いから、宇都宮の衣・食・住など宇都宮の”愉快”な魅力についての情報を集めて発信しているFacebookページ「宇のコト」の愉快ライターとして活躍しており、宇都宮のイベントや街で盛り上がっていることなどを自らの目線で発信している。最近のお気に入りとして普段から持ち歩いているという、市内の畳店オリジナルの「餃子ストラップ」。い草の香り漂うこのストラップを知人に贈ったところ、お礼にと大谷石のコースターを返されたという岡崎さん。「地元同士で地元のいいものを贈り合える。偶然かもしれませんが、こういうお付き合いにも感動しますね」
宇都宮に移住後も音楽教室の講師を12年間継続した。
現在、岡崎さんはジャズ協会員、文化財応援団、愉快ライターなど数多く肩書きをもち、多忙な毎日を過ごしている。香川県から両親が遊びに来たときは、大谷資料館へ案内し餃子を食べに行くなど、宇都宮観光を存分に楽しんでもらったそうだ。さらに地区の民生委員や児童委員としても活躍。地域と深い関りをもつ暮らしを送るなか、地域活動に参加する人や自治会に入る家庭も少なくなってきた近年について、岡崎さんはこう話す。
「賃貸暮らしなど住まい環境の問題もあるかもしれませんが、週末には市内でいろいろなイベントが行っています。ぜひ街に出て、そういったところでのご縁を大切にしてはいかがでしょう。宇都宮で暮らすからには楽しまないと!その要素は、意外と身近なところにあるんです」
平成30年5月に日本遺産の認定を受けた「大谷石文化」でさらに盛り上がっている大谷地域、LRT開業など、この先の宇都宮の街づくりに期待で胸がいっぱいになるという岡崎さんは、今日もまたさっそうと街へ出て、宇都宮の魅力を探し歩いている。
全国に誇れるもの、おいしいものが身近にたくさんある街。街に出れば素敵な出会いに巡り会えます。