一人でも寄り添い、励まし、応援してくれる「頼もしい仲間とあたたかなコミュニティのある街」

土瀬 美紀さん
(Mädchen Bakery & Coffee Standオーナー)

宇都宮市清住通りのベーカリーショップ
「Mädchen Bakery & Coffee Stand」オーナー。

所在地
宇都宮市在住
宇都宮 名古屋 Uターン

ダブルプレイスの仕方

高校卒業後、アメリカの美容学校へ留学。帰国後は大手コーヒーショップに就職。名古屋市での勤務を経て、2013年に宇都宮市に戻り「Mädchen Bakery & Coffee Stand」をオープン。

  • 就職先で見つけた新しい夢を叶えに

    宇都宮市出身の土瀬さん。高校卒業後、美容関係の勉強をしにアメリカへ留学。帰国後、地元に戻った土瀬さんは某大手コーヒーショップに就職。コーヒーと向き合う日々のなか「いつかは自分のお店を持ちたい!」と思いを募らせていく。宇都宮市から名古屋市へ、生活の拠点を移したのちに退職。2013年、あたためていた夢を叶えに再び地元・宇都宮市に戻り、開業への第一歩を踏み出すことに。

    パン製造から販売、接客もこなす土瀬さん。忙しい毎日でも、決して笑顔を絶やさないのが一番のチャームポイント。

  • 自家製天然酵母でつくられる深い味わいをもつパンは、具材もたっぷり。コーヒーだけでなく、お酒にも合うとパン好きな大人に大好評。

    県内外のイベントにも積極的に出店。他店やお客さんとのコミュニケーションも楽しく、気分転換にもなっているそう。

    一人でも一人にさせない開業への道のり

    物件探し、内装の手配などすべて一からのスタートだった土瀬さん。地元ですでにお店を営んでいる仲間に相談しながら、一人で開業準備をこなす毎日を送っていた。そんな土瀬さんを早い段階からサポートしてくれていたのが、資金の面での窓口となっていた地元銀行の担当者だったとか。
    「『宇都宮市UJIターン起業促進補助金』を利用するにあたり、何も分からない私に本当に親身になってくれて。壁にぶつかる度に、励ましてくれたり助けてくれたり…。本当にお世話になりましたね。お店ができた今も、たまに立ち寄ってくれるのもうれしいです。内装工事も地元の友人に一声かけたら、そのつながりで設備や電機や水道やすべて揃えてくれて、結局身内だけで店づくりができました」内向的でシャイ、少し不器用な部分もある県民性。でも、困っている人をそのままにできない面倒見のよさと優しさが、地元に戻ってきた土瀬さんの夢を叶える土台となったようだ。

  • いつかこの店が街に馴染む場所になれたら

    こうして念願かなって2015年12月に「Mädchen Bakery & Coffee Stand」をオープン。「大人のパン屋」をコンセプトにした店づくりは、自家製天然酵母のパンを中心にコーヒーやアルコールも提供。日が暮れると、カウンターでパンを片手にお酒を楽しむ男性客の姿も珍しくない、今までにないスタイルをもつ店となった。店の場所は清住通り。今も味噌屋、肉屋、八百屋など小商店が残る古き良き商店街だ。「清住通りは、昔ながらのお店も多くてご近所づきあいもあるあたたかな地域。この店をオープンして早3年目。これからは道端で立ち話をするおばあちゃんたちにも気軽にコーヒーを飲みにきてくれるような、地域密着型のお店になれたらって思います」
    人に支えられて夢を現実にさせた土瀬さんの次なる夢は、人を支える存在のお店になること。今日もあの扉の奥では、愛犬とともに土瀬さんはとびきりの笑顔でパンとコーヒーを用意していることだろう。

    店の看板犬・ペコちゃんと。店の前で一緒に記念写真を撮るファンも多い。

宇都宮の「イイトコロ」をひと言でまとめると

人とのつながり、コミュニケーションを大切にする街。
古き良き人づきあいも残る、あたたかな魅力があります。

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