宇都宮は知れば知るほど面白い街「作り手との会話を通じて街の魅力を感じて」

水谷 正一さん(NPO法人理事長)

宇都宮大学名誉教授。西鬼怒地区を中心に進められた県営農村自然環境整備事業に関わり、この地域の自然環境の維持管理や環境教育活動などに取り組んでいる。平成24年、「グランウンドワーク西鬼怒」理事長に就任。

所在地
宇都宮市在住
生態系・環境保全活動

ダブルプレイスの仕方

NPO法人「グラウンドワーク西鬼怒」として宇都宮市白沢町を中心に環境保全などの活動を行うほか、「ふくろう営巣ネットワークプロジェクト」などで全国に足を運ぶ。

  • 地域の自然を守り、次世代に伝える活動を展開

    宇都宮市白沢町で、西鬼怒川周辺を活動範囲とするNPO法人「グラウンドワーク西鬼怒」。地域の自然環境の維持管理や、豊かな農村の自然を生かした環境教育活動などに取り組んでいる。

    「谷川クリーン作戦」の様子。子どもから大人まで多くの人が参加している。東京から親子で、自然を体験したり、環境保全の活動をするために宇都宮に来る人もいるそう。

  • 事務局長の永井光二さんも「グラウンドワーク西鬼怒」の活動や地域の環境保全についてさまざまな話を聞かせてくれた。

    「自分たちの住む地域を自分たちの手で守る」
    が根底にある

    この日は宇都宮市郊外を流れる谷川のクリーン作戦。「グラウンドワーク西鬼怒」が主催者となり、今年で17年目を迎える活動だ。周辺に住む住人はもちろん、宇都宮市内の小学校、高校、大学の学生と関係者が集まり、いっせいにごみ拾いなどの清掃活動を行っていた。「この周辺に住んでいる人たちは、この豊かな自然環境を大切にするだけでなく、維持しようと頑張っているんです」と水谷さんは微笑む。クリーン作戦は、ただごみを拾うだけではなく、地域の生き物の調査、環境への意識の向上など、多彩な側面を持っている活動なのだ。

  • 環境保全を多彩な体験活動で展開

    「グラウンドワーク西鬼怒」の活動は多岐に渡る。先述のクリーン作戦のほか“創る・学ぶ・遊ぶ”をモットーに活動している。「田んぼの学校」は、「グラウンドワーク西鬼怒」の活動センターがある白沢公園で開催される。田んぼや畑、雑木林、芝生など、豊かな環境が整った農村公園だ。この田んぼで米を作り、畑で野菜を作り、それを食べる。それは子どもにとっては新鮮な経験として、大人にとっては子どもの「食育」の場として、貴重な機会となっている。また「ふくろう営巣ネットワークプロジェクト」は地域の環境・生態系を保全する活動として全国的にも注目を集めている。本来森に住むフクロウ。しかしフクロウが営巣できる環境が少なくなりつつある現在、巣箱をかけることでフクロウの営巣をサポート。森から里山へとつながる生態系の保全に取り組んでいる。

    栃木県が中心となり整備した、田んぼと川をつなぐ水路。カエルやドジョウなど、川に住む生き物の保全に取り組んでいる。

  • 興味がある人なら誰でも参加できる体験活動

    年間を通じてさまざまな活動を行う「グラウンドワーク西鬼怒」。興味がある人なら誰でも参加できる。宇都宮の豊かな生活を支える豊かな自然環境。その大切さを体験しながら楽しく学ぶことができる。宇都宮から「環境」を発信する活動にこれからも注目したい。

    • 白沢公園で開催されている「田んぼの学校」。(要事前申込。詳しくは問い合わせを)

    • 「ふくろう営巣ネットワークプロジェクト」は全国から注目を集めている活動だ。

宇都宮の「イイトコロ」をひと言でまとめると

自分たちの住む地域を自分たちで守ろうという雰囲気のある街。
地元の人たちの地域愛を大切に活動していきます。

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