稲葉 克明さん
(メディア会社経営・コミュニティFM放送局運営)
インターネット放送局「ミヤラジ」、二荒山神社前の大スクリーン「バンバビジョン」を運営する株式会社メディアムーブメント代表取締役。現在はコミュニティFM局の年内開局に向けて奔走中。
- 所在地
- 宇都宮市出身・在住
インターネット放送局「ミヤラジ」、二荒山神社前の大スクリーン「バンバビジョン」を運営する株式会社メディアムーブメント代表取締役。現在はコミュニティFM局の年内開局に向けて奔走中。
栃木県内で2局目となるコミュニティFM局の開局に向け日々奔走する稲葉さん。「東京から宇都宮に戻ってきてテレビを観ていると、番組もCMも東京で観ていたものと全く同じことに物足りなさを感じました」地元・宇都宮の情報を知る手段が足りないのではないか?宇都宮の情報が宇都宮で発信され視聴される“情報の地産地消”の必要性を強く感じ、2010年にコミュニティFMの設立を目指すことを決意。
東日本大震災の影響で一度は中断。しかし、すぐにまず足がかりとしてインターネットの動画配信サービス「Ustream」を利用した「ミヤラジ~宇都宮愉快な情報局」の活動を開始。毎週水曜夜7時から1時間の生放送を配信してきた。それから5年。満を持して総務省に開局趣意書を提出し、2016年4月、コミュニティFM局の年内開局に向け法人を設立、本格始動となった。
各地域の地元ニュースを発信する全国版ネットニュース「みんなの経済新聞」にも参加し、ご当地記者として宇都宮の話題を発信している。(http://utsunomiya.keizai.biz/)。
二荒山神社前の交差点にある「バンバビジョン」では、宇都宮市や企業の情報だけでなく、市民が作った「愉快CM」なども発信している。
人口減少社会の中でも、宇都宮を活気あふれる楽しい街にしたいと語る稲葉さん。「一度宇都宮を離れたからこそ分かった“結構何でもそろっている”宇都宮の良さをもっと伝えていきたい」と力を込める。「都会の便利さと比べるのではなく、宇都宮ならではの魅力を発信していくこと。例えば、今週末にこの街でお祭りがある、夕方4時から近所のスーパーでタイムセールがあるなど、身近な放送局だからこそ取り上げられる、小さいけれどすぐに役立つ情報、みんなが知りたい情報を届けていきたいんです」
FM局ではパーソナリティーも一般の方から募集する予定だという。自分の住むまちの身近なニュースを住民が自分の口で伝える。それはコミュニティFMだからこそできること。「行政と協力して災害情報をリアルタイムで発信したり、商店街の小さなイベント情報を発信したり、地元情報を地元の人間が発信することで、人と人、人と行政、人と様々な団体がつながり、宇都宮全体が盛り上がるのが理想です。伝えたいことが“つたわる”人と人が“つながる”地域の人たちが“楽しめる”、そんなFM局を立ち上げて、みんなの力で宇都宮を盛り上げるお手伝いをしていきたいです」
「今後は地元しか知らないローカルなニュースや、一般の人が個人的に情報を発信できるような仕組みも考えていきたいと思っています」と語る稲葉さん。
やりたいと思うことが実現できる街。いい意味で世界が狭いので、人と人とのつながりが強く、温かい街だと感じています。