宇都宮をもっと魅力ある街にしたい「人と人がつながって新しいものが生まれる街」

笠原 慎也さん(「サカヤカフェ マルヨシ」オーナー)

宇都宮市氷室町の「光が丘団地商店街」に店を構える「サカヤカフェ マルヨシ」オーナー。

所在地
宇都宮市在住
Uターン(カフェ経営)

ダブルプレイスの仕方

高校卒業と同時に大阪の専門学校へ進学。卒業後は大阪府内の料理店で働いていた。2004年、宇都宮市に戻り「サカヤカフェ マルヨシ」を立ち上げた。

  • 「みんなと違うことがしたい」高校卒業と同時に大阪へ

    宇都宮市氷室町の「光が丘団地商店街」は飲食店や雑1貨店が集まる小さな商店街。県外からも多くの人が訪れるこの商店街のキーパーソンが笠原さんだ。ほとんどの同級生が東京に進学するなか、一人大阪の専門学校へ進学。卒業後も府内の料理店に就職し、料理人として順風満帆な日々を過ごしていた。

    厨房で腕を振るう笠原さん。地元で採れる新鮮な素材をいかに料理にするかを日々考えているという。

  • 「マルヨシ」で味わえるのは清原地区を中心とした地元産の農産物を使った料理。

    生まれ育った「光が丘団地」への想い

    そんな折、祖父の代から営んでいた酒屋の閉店話が浮上。物心ついたときから馴染みあるこの店を失いたくない。笠原さんは三代目として引き継ぐことを決意。試行錯誤を繰り返し、2004年、「まるよし酒店」は「サカヤカフェマルヨシ」として新たなスタートをきることになる。店舗経営において決していい立地とは言えない市郊外の住宅地。それでも笠原さんはこの場所にこだわった。自分が生まれ育った思い出のあるこの「光が丘団地」という場所に。

  • 仲間がいたから頑張れた開店当時、
    郊外でのチャレンジ

    不安でたまらなかった開店当時、笠原さんを支えてくれたのは地元でカフェを営むオーナーたち。親密な関係は今も続き、そんな彼らのことを“共に闘う同志”と呼ぶ。やがて親友をこの場所に誘ったのを機に、次々と店が集結。こうして宇都宮の片隅にいつしか小さな商店街が誕生した。「宇都宮は中心部だけじゃない。郊外の住宅街だって、新しい人が集まることで新しい“街”が作れるんです」

    笠原さんの清原地区でのつながりを広げるきっかけとなった「山口果樹園」の皆さん。

  • 酒屋の当時の面影を残しつつリノベーションされた店舗。温かな雰囲気が魅力だ。

    地元、清原地区でのつながりが新たな街の魅力に

    清原地区での出会いも笠原さんに大きな影響を与えた。「清原地区市民センターから山口果樹園の山口幸夫さんを紹介されて、そこから清原地区の農家とのつながりが広がりました。今は農家の皆さんと連携して、清原の農産物を使った加工品の商品化を進めています」

  • 生まれ育った宇都宮に貢献していきたい

    清原を愛するメンバーが集まり、清原地区を盛り上げるために活動する団体「Zuttoきよはら」の一員でもある。「清原で活動している方と横のつながりを増やしながら、“オール清原”で街の特色を打ち出していきたい。僕は生まれ育ったこの街に貢献したいんです。もっと、今よりも、もっとね。」

宇都宮の「イイトコロ」をひと言でまとめると

全国的に著名な料理人、多方面で活躍する人が集まっている街。そういう人とつながりを持てるのが魅力です。

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