自転車を通じて人の輪が広がる街「サイクリストに優しい環境が整っています」

栗又 尚美さん (カフェ経営)

宇都宮市大谷町でサイクリストが気軽に立ち寄れるカフェ「JIGGLE Cafe&Vegetable」を経営している。

所在地
宇都宮市在住
Iターン・カフェ経営

ダブルプレイスの仕方

栃木県内から就職で宇都宮市へ引っ越し。趣味で自転車を続けてきたが、サイクリストならではの目線を生かしたカフェを経営することを決意し、大谷町にカフェをオープン。

  • マニアックなスポーツだった自転車との出逢い

    アジア最高峰の自転車ロードレース「ジャパンカップ・サイクルロードレース」が開かれる宇都宮市森林公園へ向かうサイクリストも多い大谷街道。栗又さんは自転車の聖地・大谷町でカフェ「JIGGLE Cafe&Vegetable」を営んでいる。
    自身も趣味で自転車に乗る。きっかけは宇都宮のプロ自転車チーム「宇都宮ブリッツェン」に関わる友人から「宇都宮に自転車を広める“裾野”第1号になって」と誘われたことだった。「ジャパンカップクリテリウムが始まった平成22年、当時はまだマニアックなスポーツでした」趣味として楽しんでいたが次第にその魅力の虜に。

    店内にはロードバイクやクロスバイクがずらり。新鮮野菜の直売も。

  • 自転車好きの女性タレントによるガールズユニット「ちゃりん娘」のファンライドでも活用された。

    サイクリスト目線が生きたサイクリストのためのカフェ

    「サイクルウェアを着ていても気軽に休憩できるカフェがあれば」そんなサイクリストならではの要望を自分の手で叶えたい。仕事を辞め、大谷町にカフェをオープン。宇都宮市の大谷石利用促進補助制度も活用し、地元の魅力に触れられる雰囲気作りにも力を入れた。食事はもちろんサイクリスト目線のサービスも充実。「大谷レンタルサイクル・ステーション」を併設し自転車の貸し出しも。サイクリストの交流や情報交換にも一役買い“自転車のまち宇都宮”ならではのサイクリング基地になった。

  • 自転車を通じて自然と広がる人の輪

    宇都宮のサイクリストの間には“誰でも一緒に走ろうよ”という雰囲気があると感じるという。「初対面でも自転車という共通の話題があればすぐに仲良くなれる。だから市外から来た人も溶け込みやすいんです。自転車に乗るためにわざわざ東京から宇都宮に来る人も。自然と街が近くて自分でルートを考えやすく、交通量や人が多すぎないのもいいところです」

    休憩所や拠点として多くのサイクリスト達が集う。「宇都宮ブリッツェン」の選手たちが練習中に立ち寄ることも。

  • 自転車のレンタルもあり「自転車のことなら何でも気軽に聞いてほしい」と栗又さん。

    「ツール・ド・とちぎ」の事務局として日々奮闘中。

    自転車文化を宇都宮から栃木県全域へ
    広げたい

    2017年3月の開催を目指す「ツール・ド・とちぎ」の事務局も務める。栃木県全域を巻き込んだ大規模ラインレースは栃木県で初めての試みだ。「自転車文化が盛り上がっているからこそできる取り組みです。地元の皆さんの力を借りて実現に向けて頑張っていきたいです」

宇都宮の「イイトコロ」をひと言でまとめると

交通量も人も多すぎず、自然と街が近くてサイクリストが走りやすい街。誰でも受け入れてくれる人のやさしさも魅力。

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